介護職・資産運用ブログ

はじめまして!介護職キャリア10年目のアラサー男のパパオです。介護にまつわる話や日々の子育て、以前から興味があった資産形成について書いています。ブログ初心者ですが1人でも多くの方に共感してもらえるブログ作りを目指していきます!

介護保険制度について考えてみた!②

どーも!パパオです!

 

今回は前回の続きで介護保険制度の改正による改悪について解説していきたいと思います。

(今回も簡単な説明になりますので、もし興味がある方は検索して詳しく調べてみて下さい。)

 

介護保険制度が2000年に施行されてから3年おきに制度改正が行われています。その中でも私が個人的に改悪だと感じたところを3つ紹介します。

 

まず特別養護老人ホーム(以下特養)が要介護3以上でないと入所できなくなった点です。これは2015年4月に施行となりました。要介護3といっても分からない方もいると思うので簡単に説明すると介護が必要な方のレベルを5段階(支援も含むと7段階)で定めておりそのレベルに応じて受けられるサービスも変わってきます。以前は要介護1や2の方でも入所できた特養ですが、これは改悪と言わざるを得ません。特養は他の入所系施設と比べて料金も安く、終身介護してもらえるという点においても人気の施設でした。しかし、制度改正により敷居が高くなってしまい申込みができなくなってしまった現状もあります。

 

次に総合事業による地域格差の拡大懸念があります。総合事業についても簡単に説明します。デイサービスや訪問介護など今まで介護保険制度の中で行われていたサービスですが、要支援1・2の方はその対象から外れることになりました。外れた方が介護保険制度以外で利用するのが総合事業というものになります。この総合事業ですが、介護保険のように国が管理するものではなくなります。新たに市町村が管轄することになるのです。そうすると市町村によってサービスの内容や利用回数、利用料金にばらつきが出てしまい最初に書いたように地域によって格差が生じてしまう事になるのです。今までのように制度によって守られてきた一律のサービスから外れる事になるため、この先どうなっていくのか予測できません。

 

最後に自己負担3割の導入です。介護保険制度施行当初は利用料の1割を利用する人が負担すれば残りの9割は公費(税金や保険料)で賄えるという仕組みでした。しかし、2015年から自己負担2割が導入され、2018年には自己負担3割が導入されます。2割や3割の方はそれなりに収入が多い方が該当するので、そこまで多くはないのですが徐々に自己負担が増えていくことで原則2割負担や3割負担という日がそう遠くないうちに来ると思います。それだけ介護保険財政は切迫していると言えます。自己負担が増えるとサービスを利用したくてもできない介護難民が急増します。そうなるともう介護保険制度として機能しなくなっているのではないでしょうか?今回の内容を改めて見ていると以前の措置制度に近くなっているような気がします。サービスを利用できるのは高所得の方だけという時代が来るかもしれません。

 

これからも介護保険の動向を注視していきたいと思います。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。