介護業界のICT化について②
どーも!パパオです!
今回も介護業界のICT化について考えていきたいと思います。
前回のブログでは、日々業務に追われている中で記録に時間を割くことが難しい介護現場の実情などについてお伝えしました。それに伴い少しずつではありますがICTの導入をする施設が増えてきています。
ICTとは情報通信技術のことをいいます。これを介護業界に置き換えて考えるとタブレット端末やスマートフォンなどを使ってペーパーレスで記録や業務報告などができるシステムということになります。このような機器が導入されることによって記録はその場で入力することができ、業務報告や共有を図る上でもとてもスムーズに行うことができる利点があります。
しかし、前回のブログでも紹介したとおりこのようにICTを導入している事業所が少ないことを示すアンケートがあります。それが「UAゼンセン日本介護クラフトユニオン」(NCCU)という介護の労働組合による調査で示されました。
勤務している事業所で、タブレット端末やスマートフォンを使い、ペーパーレスで記録や業務報告などができるシステムが導入されているかどうかの質問に対しては、月給制の会員の28.7%が「導入している」と回答。「導入していない」は59.6%、「わからない」は10.6%でした。利用しているのは事業所の3割にも満たないという結果となりました。
また実施されるサービスによっても異なる結果が示されました。サービス別にみると、ICTの普及には大きな差があります。有料老人ホーム(53.1%)や「訪問看護」「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」(いずれも50.0%)など、半数の事業所で導入されているサービスがある一方、「居宅介護支援」(13.6%)や「グループホーム」(10.9%)など、導入された事業所の割合が1割程度にとどまっているサービスもありました。「福祉用具貸与」(6.2%)や「訪問入浴」(8.6%)では、10%にも達していませんでした。なお、「訪問介護」は25.3%、「デイサービス」は21.9%、「特別養護老人ホーム」は30.2%でした。
ICTの導入にはコストがかかるため会社の考え方にもよる部分が多いですが、今後記録の簡素化を検討しているようであれば検討してみてもいいと思います。
ちなみに私の事業所ではスマートフォンによる記録を実施しています。最初は慣れるのに時間がかかってしまいますが、慣れると手書きでしていた記録よりも早く終わり、場所も気にしなくていいので楽になります。記録で当てられなかったレクリエーションや利用者様との関わりにも時間を割くことができるのは職員・利用者様のどちらにもメリットだと感じています。
最後まで読んで下さりありがとうございました。